先日、飛行機と新幹線に乗りましたらば、マスクをかけていない乗客が結構、居ましてね。コロナ禍の時期を考えると、隔世の感がありました。
コロナ禍をようやく乗り越えたんだなぁと感慨深かったですね。
しかし、弱毒化しているとは言え、まだコロナの変異型に感染する可能性はありますし、インフルなんか流行したりしています。
油断大敵です。
実は我が家でも二人のコロナ感染者が出て、私は1週間ほど出入り禁止でした。
(普通、感染者が隔離されるのになぁ)と文句を言っても仕方がありません。孫3人の面倒など見れませんから。逆隔離ということで、私はサロンで自炊生活を余儀なくされていて、なんとも不便な1週間でした。
自炊そのものは単身赴任が長かったので、大したものは作れませんけど、普通の中高年よりも慣れています。しかも今の時代、スーパーに行けば、豊富な惣菜がありますしね。ご飯もレンチン物が普通に売っています。一々、コメを研ぎ、炊飯器で炊く必要もありません。便利になったものです。
ただ、やっぱり偏食になってしまいますね。こういう生活を長く続けるとあまりよろしくないと思います。
今はやっと逆隔離が解け、飯は家庭物を食べることができますが、ご飯がちゃんとしていれば精神的にも安定しますね。食事の大切さは60過ぎて身に染みて理解できました。若い頃って何を食べても元気なので、あまり感じませんでしたけどね。だから15年近く単身赴任でやって来れたのでしょう。
昔は世の中が乱れると(政治的にも社会的にも)、疫病や飢饉や天候異常は付き物でした。
現代においても、異常気象はあるし、コロナもあったし、コメの異常な上がり方(その他の物価も高くなっていますね。キャベツ一玉600円ってどういうことだね)。一万円なんかあっという間になくなってしまいます。実質的な収入減というわけですね。大企業は給料あげてくれますから、まだいいとしても、中小零細企業や我々のような個人営業はすぐ価格に転嫁できず、実質的な値下げみたいなものです。
なんというか、これ一種の法則みたいなものなんでしょうか。政治もご存知のように安定していないでしょう。ホント、飢饉、疫病、異常気象、これがセットで来る感じがします。さすがに昔のように餓死者は出ないですけども。
さらに現代では、猛烈な社会構造の変化が起きています。生成AIは信じられないほどの発達を遂げていますので、いわゆるホワイトカラーは要らなくなるくらいです。大学なんか行っても、就職がないか、意に沿わない部署に就くことになるでしょう。特にFラン大学は行っても無意味になるんじゃないかな。
最近は昔に戻って、そこそこの学力ならば、大学などに行かないで、手に職を付けるということを考えたほうがずっと良いと堀江貴文氏などは言います。私のようなIT音痴でさえも、グーグルなどで検索することがほとんどなくなりました。マイクロソフト社のCopilotというAIに尋ねていますよ。もっと使い方が上手になると文章や絵を描いてくれたり、果ては動画まで作ってくれるそうじゃないですか。(私はさすがに歳でそこまでやる気になりませんけど)
ということで、手に職です、やはりね。
我々の仕事は時代の変化とは関係なく存在し得る職業ですが、考えることは皆同じですから、差別化すべく相当頑張らないと、生き残れません。
AI搭載の自動マッサージ機なんかはよく出来ていて、身体がいよいよ限界だなと思ったら、300円~500円を投入してかかります。そこそこほぐれますよ。多分、これらの機器は進化していくでしょう。
ですから、手に職と言っても、単に慰安的なものでは生き残ることはできませんね。ましてやマッサージ器に負けてしまっては話になりません。
クライアントの悩みを解決できる施術者にならないと。
人間、年齢を重ねてくると、あちこち不調が出てきます。それが痛みになるとQOLがだだ下がりになりますね。腰、股関節、膝が痛いと歩くという人間にとって基本的な動作が億劫になるというか、出来なくなります。鬱々した気分にもなりますし、自律神経失調の極限では生きている事自体が辛くなります。五十肩が重症化すると、夜も眠れません(経験者です)。頭痛持ちも辛い人生ですよ。そうした辛い目に遭っている人って世の中にいっぱいいるのです。
そうした人の悩みはずばり自分の身体のことですから、それに応えてあげる施術者になれば、それは“施術家”と言えるのです。
ですから、施術家にならないと生き残っていけないです。
通ってさえくれれば、なんとかなるのですけども、それにはちゃんと知識をもって接していかねばなりませんね。
足揉みの良さは対面ですから、クライアントさんも話やすいし、問わず語りに色んなことを話してくれるので、施術のヒントをたくさんプレゼントされます。これは施術家にとっては大変なアドバンテージになります。それを活かすことができれば立派な施術家になれるでしょう。単なるダベリになったら勿体ないです。
例えば、お通じの話とか、よく眠れているのかどうかとか、あるいはこちらから「胃が弱っている感じがしますけど、食欲とか大丈夫ですか?」とか、そうすると、最近、お通じがあまり良くないとか、食欲はあり過ぎて、食べ過ぎのきらいがありますとかいう話になってきて、その人の考え方やライフスタイルを知ることができるじゃないですか。
まずはそこから始めましょう。
新規客の心を掴まないと。
(ああ、この先生、分かってくれているなぁ)と思ってくれればリピートする確率は高いですよね。
黙って座れば、ピタリと当たるとかいう占い師みたいことをする必要はないですよ。
感じたことを言えば良いのです。反射区の感じとか、痛がり方とか。
ただし、「胃腸が弱っていますねぇ」と言ったりすると、心配性のクライアントさんなんかは「え?胃がんかしら、ウチはがんの家系なんですよ、どんな風に弱ってます?え?え?なんだろう?病院に行ったほうがいいですか?」と過剰反応する場合があります。
そういうときは「具体的な病名までは分かりません、心配事やストレスが溜まっているのかもしれませんし」(実際、そこまでは分かりません、もし分かったとしても病名を告げると医師法違反です)
逆に自覚症状が全くなくてピンと来ない場合もありますね。
「反射区異常は自覚症状の前に現れますので、転ばぬ先の杖として言いました」
そういう言い方の訓練もして置かないといけません。
そういうことも全部ひっくるめて、ブラッシュアップして置かないとね。
手に職を付けるというのは、我々の場合、単に施術が出来るということではないのです。施術とカウンセリングが一体となるように訓練していくわけです。
直江先生は施術中、聞くべきこと、話すべきことを常に考えながらやっていると言っていました。
ですから、頭を使うのです、この仕事。
単純労働ではありません。
是非の研鑽を!