生殖腺の反射区は二つ設定されておりますよね。

一つは足裏の踵の部位。

もう一つは、外踝斜め下の外側面です。

どちらが効くか?というと後者であることはご存知の通りかと思います。

なぜ、前者の効きが後者に比べそれほどでもないとかというと、前者は常に刺激にさらされていて、鈍くなっているというと語弊があるかもしれませんが、少なくとも刺激に強い部位となっているからでもあります。

ここを無理やり刺激するよりも、刺激にさらされていない外踝斜め下に重点を置くのは理に適っていますね。ですから、授業で習ったように足裏の踵の部位の生殖線はほとんど無視しても良いということになるわけです。

外踝下の生殖腺は良く効きます。ある程度、経験のある方なら、そうそう!と同意していただけるでしょう。

ところが、テキストでも触れていませんし、反射区図表にも載っていないのですが、足裏の生殖腺の近くで、普段刺激されているようで、ほとんど刺激されていない部位がありまして、そこは別格によく効くんですね。

どこか?というと、足裏踵の縁(ふち)-どちらかと尾骨の反射区と非常に近い位置になります。もしかすると療術師の皆さんは尾骨の反射区だと思って施術しているかもしれないくらいほとんど被さっている部位。

よく効きますよ。

どうして効くのかというと、踵の真ん中は歩く度に刺激があるせいで、老廃物が散ります。そのまま循環ルートに乗って排出されれば良いのですが、その縁で留まってしまう人も結構いるからです(循環の悪い人は特に)。

そうすると、そこは普段、刺激されないということと、老廃物が溜まっているということで、刺激に敏感になっているわけです。刺激すると老廃物が神経に触って、効くぅ~というおっしゃる方や痛気持ちいいぃ~という人が多くなるのは当然ですよね。

同じ縁でも外側は卵巣・睾丸にあたりますし、内側は子宮・前立腺にあたり、生殖系オールカバーということになるわけ。

尾骨の反射区を上手に施術できる人というのは、この盲点の部位にうまく当てているのかもしれません。

+子宮・前立腺+卵巣・睾丸の反射区を別個にやるわけですから、全体の施術としては良く効かせることのできる療術師ということになるわけです。

昔、足揉み時代、私は生理痛に対しては得意で、よく治せる施術者だったんですね。

誰も言ってくれないので、婦人科の帝王と自分で名乗っていたくらいです(笑)

冗談はともかく、生理痛は余程、酷い子宮内膜症から来ているものでない限り、ほとんど一発改善でした。

後に反射区の機序というのは全息胚という投影系であり、位置系であるということが分かって、その観点から自分の施術を分析しますと、述べてきた足裏踵の縁が好きで(?)、そこを一生懸命やっていたなぁ、と思い至り、それが期せずして、生殖系と連動する部位であったのか、ということを理解したわけです。

尾骨の反射区と捉えても良いのですが、尾骨と考えてしまうと、深さが足りなくなり、本当に効く部分に当たらない可能性があります。

ですので、効くところを求めて施術していたら、述べてきた部位にあたり、後に位置系でいうと、やっぱりこれは生殖系だな(子宮、卵巣)という結論に至った次第です。

私の足揉み師としての秘密ですね(笑)

こんな秘密を抱えて生きてきたなんて・・・・

ああ、秘密を吐き出してスッキリしました(笑)

皆さんに施術して上げたいくらい良く効きますよ。

ベテランの療術師ですと、この文章を読んだだけで、『踵の縁?ああ、踵骨の際か・・・その際を尾骨の反射区よりももっと深く入れる感じなんだな』とピンと来るんじゃないでしょうか。

実際幾人かのクライアントさんに試してみて、ここで間違いないと思ったら、教えてあげてください。特に師範の皆様は勉強会ついでに教えてあげるとよろしいんじゃないでしょうかね。

裏メニューなんて、よく聞きますけれども、この部位はテキストにも反射区図表にも載っていない「裏生殖系反射区」。

「おもてなし」というのはウラのことをいうので、裏反射区がないと「おもてなし」にはならないでしょ・・・お後がよろしいようで・・・

冗談っぽく書きましたが、本当のことです。